[入れた一発は、音に比して軽い。 まあ、衝撃は通ったかも知れないが、それはそれ] 殴り合いは戦場《いくさば》の常……それで受けた一撃の事、いつまでも引きずってるとでも思ったか。 ……そんなの一つ一つ抱えてたら、こんな稼業やってられんぜ?[告げる口調は、どこか冗談めかしたもの] ……ま、今ので相子って事にしとけ。 これ以上抱えられると、俺がやりきれん。