[手が離れれば支えを失った女の手はゆっくりと下ろされる。
俯いてしまいそうになったのを止めたのは
髪を撫で、抱き寄せるオズワルドの手>>+177。
伏せかけた眸が驚いたように瞠られる。]
頼りなくなんてない……っ。
[覗き込む琥珀には揺れる空色が映り込む。
不安表に出していた事を自覚し、微苦笑が滲んだ。]
不安なんて――…、
[言いよどむは肯定となるか。
寂しげな声>>+178に思い悩むような間が出来る。
あやすような彼の手が、少しずつ心を落ち着かせるようで]
…………じゃあ、聞かせて。
オズのしあわせは、なぁに?
[揺らがぬ双眸が静かに琥珀色に注がれる。**]