― 談話室 ―
[...黙秘しておくとは明言したが、談話室に到着するまでに何があったのか、みにぺた君を黒く濡らす何かの液体染み、微かに漂う珈琲臭に、本体が絶叫したのは誰も知らない秘密である。そりゃ人形に珈琲配達は無理だった]
【わるいけど くらら】
【しんじつの ほうは わんこどもを とっちめるのだ】
【おさななじみとして おまえ きになっただけだ】
[談話室には人がまだ集まってはいないが…
残された生者の中に潜む最後の人狼の正体―即ちこの惨劇の終焉は程無く理解するだろう。元々、既にペーターの思考ではほぼ2択であるし。だが今は余り関係ないね、と。
机の上にあるスケッチブック――所持者はあ奴しかいまい――をクララが随分気にしているのを認めると、みにぺた君の珈琲味なボディは、まさにスケッチブックの前でお座りしたのだ]