[やがて、公国軍の兵たちが、総大将の遺体を回収に現れた。 二人に瞑目するのもつかのま、閃光のように駆けてきたのは、>>126]――ソマリ……――[金砂色の髪と白い軍服を翻し、手にした銃剣で公国兵に切りつけ、 帝国の総大将を鮮やかに奪い返す姿を、]…………。[帝国軍兵たちへ檄を飛ばすのを。 学校の跡地に安置されたカレルの――腹が割かれた遺体を。 その傍で兄弟子に黙祷を捧げる姿を。 見ていた。遙かに高く遠い天上《ヴァルハラ》から――]