[「愛憎ただならぬ」>>+170――まあ、そうでしょうね。時間を経るごとに気持ちは煮詰められていって、濃度が高まって、愛おしくて憎らしくてたまらなくなって、そして、次第になにも感じなくなっていった。どうせこの考えだって、貴方にはお見通しなんでしょう?いいご身分なことだわ。でも、どうしようもないでしょう?亡霊は吸血鬼の管轄じゃないんだもの。]