>>カーク
[昨日から、カークの様子がおかしい。]
[昨日屋上でドロシーと別れた後、カークがきた。彼はニコニコ笑っていてーおかしかったと言えばその前からだったのかもしれないが、すごく思い詰めた顔をしていた。]
[彼にそんな顔をさせているのは誰なのか。それが自分であったなら…全く、私は不謹慎な奴だ、と…天をあおいだ]
[カークの前では素直になれない自分がいる。いつだってカークは優しくて見た目とは裏腹な優しい人。それはシュテラだってわかる。この気持ちに気づいてからは特に気恥ずかしくてついつい悪態をついてしまう。みんなみたいにもっとかわいく振る舞えたらいいのに。
私だって女の子は好きだ。愛らしく愛でるべきもの。カークだってそうだろう。恋天使というものはそんなものだと思う。ドロシーだってカサンドラだって、イングリッドやリーゼロッテも、また男性陣だって魅力的で。でも、恋天使だから恋愛ができなかった人達。]
[そんな彼らが恋を知るための合コン。私だってそのつもりだった。みんなすごくいい人。すごく楽しい。でもカークが他の人と話してるともやっとする。誰かを見ていると考えるだけで胸が痛くなる ]