[じっくり顔を見つめた後で、「腕…、あげたわよねぇ。ったぁく」とガートルードは零した。褒められると素直になるべリアンは、相手がキアラの母と知っていることもあって、珍しく神妙になる。] 人間から逃げて、 成長からも背を向けたら、 キアが 叱るでしょう。[思い描く表情はプンスカという擬音がつきそうなものだったけれど。だからこそ。わかってる、と背を押されて歩ける気がして。]