クララさんは、僕の手助けをしたくて…?>>+151
[思いがけない話に目を見張り、クララとの会話を思い返す。
そのうち、ひとつだけ。もしかしたらあの言葉だろうか、とクララに協力して欲しいとお願いしたときのことを思い出す。]
分かった。それじゃあ、僕はあとでクララさんに会いに行く。
会って言う。
[大きく息を吸い、男を真っ直ぐに見て答えた。]
「クララさんがしたことは罪じゃないよ。僕の手助けをしたいって、本気で考えてくれたことは良く分かっているから。」って。
「だから、もし他の誰かが…例えそれが神様でも…クララさんのしたことを罪だって宣言するなら。僕がクララさんのこと庇う。」って。