[タクマの手首から、顔を背ける]…僕は、血を飲めない。ごめん…[そう嘘をついた。アルビンから、人間から無理やり奪った。乾いているなら、血は飲めるのだろう。ここへきても、自分の血で慣らしてきた。『忍耐』――友に血を差し出されて、ようやく気が付いた。我慢することは血だ!]