[だがやはり大地の守護者の本質とは大地だ。
そこに逆境を破壊する攻撃の力が無いとしても、仲間達を支えて助ける、人々が走る足場を確かに形作る、調整者]
...Orationem Terr!
セイジっ!
[果敢に巨神の真正面からその胸元を、顔面すらも跳躍して殴ろうとする傍ら、振るわれる銀杖と障壁魔法は激突して、硝子の音色を歌わせながら身体は反動に跳ぶ。
巨神も攻撃の手札を増やしてきている。
セイジの攻撃とあわせて再びアイルリートが飛びで、巨神の足元を殴ろうとすると、巨神は地面へ固く戒めた銀杖を支えに、アイルリートを、セイジの腰から下を刈り取らんばかりに、重くも鋭い回転蹴りを放ちだした。
然しそれも風を止ませ大地を揺るがすには至らない。地と空で重ね合わさる、大地と疾風の協奏は、堅くも激しく、巨神と抗い続ける>>+131]