「あの日君を追いかけることができなくてごめん。
そして、多くの気付きをくれてありがとう。
貴方との出会いと別れは、短いぼくの人生を豊かにしてくれた。
ぼくは君の愛に答えることの出来ない薄情者だったけれど、君は君が大切にしたいものと愛し合い、共に過ごして欲しいと願っていた。
愛していた」と。
以上です。
[ぺこり、詩人の礼をし――奇しくも、テオドールも救う、という二本目の手を伸ばすきっかけとなった彼女の前で、殴られ待ちとばかりに目を閉じた]
[>>1:352>>1:355 手はもう届かなくても、あの日泣いていた彼女がいないように、守りたかった気持ちは本当だった**]