―少し前―[>>+32ステファンの言葉に小さく目を瞠り]……家を捨てる…。そんなこと、思いつかなかったよ。思いついても…出来なかったかもしれないけど。学校にいる時、そんな風に見えてたのか………。…うん。先輩と、フレデリカといる時は、凄く…暖かかった。生徒会室で、きみや、ダーフィト先輩たちと話してる時だって……。[「苦しかったよね」という言葉に息を詰まらせる。つん、と鼻が痛み、こみ上げてくるものを感じて思わず顔を背けると]……ごめん。[目元を手で拭った]