[拾い上げた指輪にそんな細工があったとは…と呟きながら、上手く嵌りそうな指を探す。
どうやら右手の人差し指であれば、抜け落ちることなく所持できそうだ]
これが女性用の指輪でなくて良かったよ。
私の指でも大丈夫そうだ。
……ん、嘘は時として必要だ。
だが、軽い気持ちで嘘をついてはいかんよ。
…部隊を思ってやってくれた事なら、悪く思う事はない。
ここの職員には、私も心の中でそっと謝っておこうか。
[>>+151ヴェルナーに過去の言葉を持ち出されても、図書館員を騙していることへの罪悪を気にしているのだろうとしか、思えなかった。]