― 銀嵐の中 ―
[カフェオレを口に含みながらヤコブの姿が視えた>>+151。
歩く姿に足音が存在しないのは幽霊だから極当然だろう]
……よ。 本当におまえら二人できやがった。
たく、生前生後もいちゃいちゃしやがって。
……ヤコブ。 お前、ヨアヒム追いかけた、んだな。
[宿から本当にそう離れた距離でない銀嵐の中で。
突然見知らぬ。基本来の成長を済ませた、23歳相当の青年が、薄麦を吹雪と共に揺らして二人を出迎えたろう。
厳密には多少事情は違えど、処刑の様子やその後の彼を確認はしていなかった為、誤差はあろうが大体そんな所だろう。
そんな解釈と共に、自分の言えた義理でない溜息を吐いた。]