― 翌日の宿屋 みにぺた君 ―[性急な病魔に侵され、レジーナが亡くなった経緯を認識したのは、既に彼女が魂の存在と為した後の事だった。これでもう、残された者は6人…夜中に聴こえてはいた、正真正銘の"人ならざる者"達同士が合い争う暗陰に隠された戦いの音色。…どうなるのだろう。残された人達は。大切な兄は。暖かい場所であれと還した少女は。…そしてそれは、生きる者のみに限ることでもあるまい。ふよふよと宿の中をゆるやかに泳ぐ人形は、人の姿を捜し求めて]