― ストンプ ―
あはは、遠慮しないで食べて。
[>>+53 シュテルンは意外にもよく飲めるほうで、話は弾んだ。
ちなみにウェルシュは見た目通り(?)、あまり飲めない。
付き合い程度には飲めるけれども、飲み過ぎると直ぐ眠くなってしまうのだ。だからワインはゆっくりと時間をかけて、飲む。
>>+55 シュテルンは真っ直ぐ萌黄色の双眸を此方に向けて、答える。その表情はどこか遠くを見つめていて、]
そっか。……友達、か。
[口調は軽いものと努めているけれども、その表情は僅かに憂いを帯びていて。その変化を指摘しようと口を開きかけたけれども、自重して、噤んだ。]
良いね。
僕はそこまで言える程の友達は、居なくてね。
[グラスに残ったワインを飲み干し、目を閉じた。
領主として可愛がられ、街の人から敬われて育ったけれども。
友達と呼べる関係の者は、実はあまり多くない。]