― 現在軸 ―
[そして路は繋がり、新たに2人の勇者を根側に迎える。
通信で無事合流できたことを伝えたり、
必要あれば彼らに説明をしたりしているうちに、
神官長より『混沌の王』の襲来が伝えられた]
防御魔法が使える者は、
世界樹を護る為に展開せよ!!
[始まる戦闘を、束の間見つめたバルタザールが
率いた隊に告げた判断はそのようなもの。
あの4人の中に無駄に入って行っては、チームワークを崩しかねない。
それに術を得手とする4人故に、フィールド――特に世界樹への余波が気になった。
『混沌の王』を倒せたとしても、世界樹に大事があれば意味がない。
神官長の言い分で、何も対策をしていない訳ではないだろうと知れど、護りがあるならばより強固なものにするための処置。
そしてそれが――自分ができること、でもあろう。
治癒魔法はさっぱりだが、防御魔法は何気に出来るが故に両手剣という得物を選んでいる(盾を必要としない)バルタザールも、防御魔法の展開に加わりながら、正反対の魔法をぶつけるという荒業に持っていこうとしている4人の勇者を見つめた**]