― 食堂・カーク先生の製菓教室 ―[ゲンミツに材料を量っていると、ソマリの声が聞こえた。目前のメモリが、ぴったり42gを指すのを確認して、粉を注ぐ手を上向きに傾ける] 俺のものはお前のものなんだから、手伝うよな? ……あ、でも、カークが激しく激務な予感がするので、そっちを手伝った方がいいのかな。 俺らシロウトに手伝う隙があればだが……。 [視線の先では、カークが鼻歌を歌いながら、残像が見えそうなスピードでメレンゲを泡立てていた*]