[ ──でも、僕はこの後あなたを苦しめてしまう。
これがまさか永遠の別れになるだったなんて。
少し想像はしていたけど、やっぱり辛かったな。
そんな風に思えたのも、エレンやディークと会えたから。
人のまま、獣に堕ちずに居られたのだってそうだ。
この時、彼女の返事を聞いていなければ。
温もりを感じていなければ。
きっと僕は堕ちていただろうから。]
ありがとう……。
[ 去り際にはもう一度。
最大限の感謝を込めた“ありがとう”を背中に送る。
僕が生きて欲しいと願った人に。]**