―デリカへ贈るポエム―
「綺麗なおぱんつね」
それは艶やかな女のため息
「君の方が綺麗だよ」
それは甘い男の囁き
パンツを見せあう恋人達 ありふれた風景
繰り返されるパンツ談義 ほんの些細なこと
そんな気紛れな配色を 永遠だと信じたりして
そんな不確かな型を 運命だと信じたりして
泣いたり 笑ったり 穿いたり 脱いだりして
その束の間 遥か過去の下着に想いを馳せたりして
あのロリパンツは もう滅んでしまっているのだろうか?
それとも今もまだ滅びに向かって穿かれ続けているのだろうか?
おぱんつという名の途方もない浪漫の前では
人の命さえ刹那の幻に過ぎないのかも知れない...