リアが私が死んだことを思い出したから、ヴァイスメーヴェは行き先を変えたのよ。[>>+132身体を離してそう言うと、船の乗船口を見やる。距離はわずかしかないのに、壁でもあるかのようにそこから先へ自分だけは進めない。]あなたをこちら側に連れていくつもりは無かったけど、それでも、ほんの少しでも、一緒の船に乗れたらなって、思って……黙ってた。[ごめんね、と。もう一度口にして。]だけど、許してもらえなかったみたい。