―鏡の間―[熱孕む声>>+87に浮かされて、心乱されるのは此方の方。手首の浅い傷ですら、貴方の痕跡だと思えば愛おしい] ―――――…。[品の良い口許>>+88から紡がれる言葉の欠片達。吐息がかかる程の間近な距離で端麗な顔が表情を移ろわせる様は、空色を強く惹き付けて離さない。放りだすとの言葉に、一度身体は強張るが。募る想いを形にするだけの言葉が、見つからない]