― 5d/Nルーム ― そう、ですね。 ここまでありがとうございました。[人工睡眠装置に横たわる己の死骸を見下ろし、ノトカ―へと感謝の言葉を告げる。もっとも、己の言葉など相手には伝わらないが。] 人を襲って、人に撃ち殺されて 『人狼』として死んだ俺ですが、 貴方のおかげで『人間』らしく終われますよ。[こうして『人狼』としての意識がある以上、やはり俺は『人間』には戻れないのだろうがそれでも人と同じように眠る己の亡骸を見ると確かに、俺も『人間』だったのだと、感じた。]