[今生が駄目だというのなら、来世に期待しようかなんて―…虫が良すぎる考えに、浮かべる表情は苦笑。] (奇跡のひとつでも起きたなら、期待してみようとも思えますけど)[なんて事を考えつつ、今はただ、漂っていようと。その数刻後、その裏で万に一つの奇跡が起きていたと知ることも、その奇跡がたった一人の意思によってもたらされたと知ることも、今の男には知りようもなく**]