【見】 【墓】 医師/御用聞き レト

─幕間2/社内医務室/過去と涙と叱る人─


[最初は、嗤われるかと思った。>>2:+200>>2:+201
実際一瞬だけ目を瞠るかのような反応に>>3:+33
噫、踏み込み過ぎたかと僅かに諦念を抱きつつも

話し始めた口は止まらず、
気付けば過去の殆どを語り終えていた。
>>2:+202>>2:+203>>2:+204>>2:+205
>>2:+206>>2:+207>>2:+208>>2:+209
>>2:+210>>2:+211]


　（……噫、不幸自慢みたいに聞こえたかもな）


[そんな気は微塵もないのに。
誰がどんな人生を送ったかなんて、
大概は知らずに相手と接する方が大多数だろう。
少なくとも自分は、そう思っていた。

自分より過酷な生き方をしたやつだって
ごまんといるだろう、そうでない奴も元より。
人の過去を聞きたくない、自分の過去を聞かれたくない。
そんな奴だって沢山居るだろうに。

だから常では自分の過去も話さず、
相手の過去も自分からは聞かない。
だから倒れた彼女の過去すら知らないままで。>>0:113>>0:114]