[>>+119砲術長の顔に苦笑いが浮かべば、男ははたと目を瞬かせ。]
……はい。
[顎を引いて小さく頷く。
顔を合わせないように避けつつも、気にはしていた。
職務以外で心を移すのは家族の事であり、兄の事であり、兄の友人である彼の事。
だから兄の代わりに、という言葉にはまた涙が零れそうになって―…。]
……、
それを聞いて、とても嬉しく思います…。
[兄と砲術長の友情が本物で良かった。
彼の中にも兄は生きていたのだ。
自分の中で歪めてしまった兄の像とは恐らく異なっているのだろう。
晴れやかに笑う彼に泣き笑いの表情を向ける。]