……力、貸してくれ、な。[小さく紡いで触れるのは、右手首の腕輪。魔法を積極的に使った事はないけれど、そんな事は言っていられない]あいつが動くより速く、動けるように。自在に天翔ける風の力を、皆に……![願いに応じるように、腕輪の精霊石から煌く風が舞い上がる。それは仲間たちを包み込み、一時、動きを速める疾風の加護をなす。*]