[重く揺らぐ湯の中で手を差し上げて、紅榴候の膝を掴む。吸い付くような肌の感触が伝わる。離すことなど困難なほど。紅榴候の柔らかな腿の間に満ち行く蜜に対流が生まれ、身体が吸い寄せられた。膝裏を掬い上げて突き転がそうとしているのか、密着せたいのか、熱く滾る感覚の中で曖昧になる。拳で腹を殴るのと男根で陰所を突くのと、なんの違いがあろうと、そんなことを考えたのは本当に自分の頭か。]