― 深夜・305号室 ―[クララとしてはヨアヒムを擁護するべくそう言ったのだ。肝心な問いの、明確な否定に、なっているとは言い難いことに気付かず]……。[そんな対応が新たな波紋を呼んでいるとは知らず、自分の部屋で、聞こえる物音に耳をすませていたが、考えているのは別のこと]………、ありえないのに。そんなの。