― 湯殿〜銀蛇 ―[誘われて、銀の蛇が首をもたげた。>>+111降りてきた爪先に絡みつき、白い肌に鱗を滑らせながら這い登る。] 『どちらも、魅力的なお誘いだ。』[空気も、水も揺らさぬ聲が、繋がる身体を通して響いた。] 『梟の翼の中で、鋼を穿つのも、また一興。』[笑みの気配を纏いながら、銀の蛇は長さを増し、媾合うふたりを縛り合わせるように巻き付いていく。]