人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


【墓】 商人 ファミル

 ― ねこのはなし ―
 
 『そうですにゃ、ダンナさんの遺言ですにゃ。』
 
[ぺこっと頭を下げて、両手に抱えた宝石と刃。
親から正統に受け継いで、かたや魔術の礎として、かたや守り刀として、代々次の子らへと渡していく、ふるいふるい意識の結晶。
それは本来、エルフの里にあるべきものだったから。

森に生かされ、森に返す。
それがエルフの習わしで、本来なら弓でも放って埋葬場所を決めるのだけれど…――それは、猫の手では叶わない。]

 『イタイは僕らにはどーしよーもないにゃ…』

[もう仲間たちは我先にと安寧の地へ逃げただろう。
投降も認められたのなら、尾っぽの毛先が引かれても、行かねばならない。]

(+125) 2014/04/03(Thu) 21:47:53

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