[そう、やっぱり自分は弱い。>>26いとも簡単に、精一杯の怒りですら、この騎士には児戯に等しい。炎の精は、舞うのをやめて、傷口を塞ごうとして、それでも、干渉するための呪文《ことば》がない、掌《触媒》がない。] ―――… [何も、言えない。それは体が死んでいくからだけじゃあなくて、真理の刃がすでに、己が胸を穿っていたからに違いない。>>27>>28>>29*]