考えてみると、こうして二人きりで歩くのも、けっこう久しぶり、か?[ 常に騎士として傍らには居たけれど、領主という立場のファミーユは外に出れば、常に人に囲まれていて、屋敷の中以外で二人きりになる事はそうそうなかった ]...案外、いい機会だったかな。[ くすり、と笑って、そう口にした時、黄昏色の光が前方に見えた** ]