― 漆黒と、大木の下・補 ―
―――…な、何言ってるんですか!
[寝たのか。>>+71
その言葉の意味を、男が思っている通りに正しく理解した途端、
クララの口から叫び声がほとばしる。
頭から煙が出ている様が幻視できたかもしれない]
こんな時だから、いや、こんな時だからこそ、
勝手に夜這いを繰り広げるなんて、
ヨアヒムはそんな人じゃないです!
[そうして顔を赤くしながら片手を振り上げたのだが、
あっさり手首を掴まれ止められてしまった。
ついかっとなって本の角で殴るのより痛くないのに。(注:良い子は真似しないように)]