人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


【墓】 瞬槍 リエヴル

― もうひとつ、託したもの ―

[戦場いくさば共に駆ける漆黒と巡り合ったのは、槍の修行に打ち込む日々の最中。

 自身に刻まれし『印』の呪いと、漆黒に与えられし魔術の祝い。
 二つの波長を均すために、と。
 仔馬の時分から共にあり、共に鍛錬に励んだ黒馬は、ある意味では、自身の半身のようなものとも言えた。

 誰とも運命を共にしない、と定めた自分に唯一沿うもの。

 友とも、妹とも違う──けれど、同じくらい大切なもの。

 だからこそ、漆黒が自分と共に死する事は赦さなかった。
 未来さきを見届けてほしいという、願いの一端を託していたから]

(+121) 2014/04/05(Sat) 22:10:23

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