そう…父上が亡くなったのは聞いてて、少し、心配していたの。でも心配なんて、する事なかった。もう立派な大人で、領主様だ。大きくなったし、あんな前線に来る無茶はするけれど、優しくて、変わらない、愛しい弟だった。[最期の言葉を、顔を、思い出すように噛み締めて。]