ひ………ひゅっ…………あ、かはっ…!
[実際にはスコルに押し倒され
伸し掛られてはいるものの、傷はない。
ジィ、と見つめてくる金の目に魅入られた様に
視線はそこから外せることはなく
びくり、びくりと体を痙攣めいて震えさせ
その幻の辛苦を幾度も繰り返し味わう度に
幻であっても、その痛みを和らげるかのよう
娘の体に花が咲く。
白い、白い、真っ白な薔薇。
それは親愛の証の筈だった]
う゛………!
う、あ゛、あ…………!!
[一際強く体が仰け反り、背が弧を描く。
それでもまだ、スコルのお遊びからは
抜け出せそうにはなかった]*