[宇宙連邦の共通語は読める。
アースガルド語は、ほとんど子どもレベルと言って差し支えない。
地球の言語にいたってはさっぱりだ。
机やら、パネルやら、本棚やら、近寄って触れてみようとするけれど、当然のごとくすり抜けて、
ああそういえば……と、改めてまた思い知る。]
なあ、シル、
物を取るの、手伝ってくれるか?
[彼はそのときどこにいたのだったか、声をかけて、調査を手伝ってもらおうと頼んでみた。
手助けを借りながら、デスクやパネルの様子も見てもらうのだけれど、そちらはめぼしい情報は見つからない。]