― 回想/巨大蛇出現前 ―
...さっき噛まれるまでは、ここまで酷くはなかったんだよ。
[ ガートルードの言葉>>+103には拗ねたようにそう言ったものの、やはり隠していたという事実の前に立場は弱い。
情けなさを内心で増幅させつつも、いつも助けられているという言葉には、「お互い様だ」と、笑った ]
自分勝手に国を飛び出した俺が騎竜師ヅラしてられるのは、親父さんやルーディのおかげだからな。
[ 皇家遠戚の立場にありながら国を出て、勘当され、素性の知れぬ師と騎竜を伴って舞い戻ったディークを、歓迎出来ぬとする者も軍部には多かった。
それを圧して、水軍へと引き取ってくれたのはガートルードの父であり、ガートルードが艦長代理となってからは、彼女の信頼を得ている事が、外圧への直接的な牽制になっているのだ、と、彼女自身は気付いていたか ]