[自分がその萌黄にうつしていたいのは。クールを装っていてもどこか可愛げが滲んでしまい、誰からも愛されているのに、自分ではまるで自覚のない。そんな今の彼であって。見知った人を西瓜のように屠って眉ひとつも動かさない、愛を知らない子のようなリエヴルじゃなかったから。斬られるのを覚悟で構わずに飛び込んで、後ろから彼の背を抱きしめる]