[そうこうしているうちに、ヴェルナーがやってきて、情報共有を。>>+88
覚えよう、という言葉に、ぽかんと口を開けた。]>>+88
え、すべて記憶できるって……
うわ、凄いなそれ!
[記憶力についてはさっぱりぽんなものだから、物覚えが良いと聞いてぱっと表情に浮かぶのは、素直な尊敬である。
顔を上げれば、ラボの情報量に押されてへにょんとなっていた後ろ頭の尻尾が、ふさりと揺れる。
狼の話を伝えたところ、身を護るためであろうナイフも持ってくれたようで、
危険があることを伝えられてよかった、と思う。]
じゃあ、何か覚えきれなくなったことがあったら
教えてもらうかもしれない。
こちらこそ、ありがとう。
[そう言って、メイン・ラボへと向かう背中を見送った。]