……おや、どーしたんだい?
[こちらの前に立ったセルウィンに、緩く首を傾げる。
表情が硬いのは已む無しだろうと思うから、そこは気にすることもなく。
名を呼ばれればこちらも居住まい正して告げられる言葉を聞いた]
己が在り方を貫き通した戦士に、礼を尽くすのは当然の事。
そして礼を尽くすに敵だ味方だなんて無粋な枠は無用だからね。
そうでなくても、きみの……きみたちの戦いは、俺や隊の皆の魂に響いた。
そうなったからには、無碍にはできんさ。
そも、それだけのものを感じたから、一騎打ちにも応じたわけだしね。
[感謝の言葉に、こちらは変わらぬ軽い口調で返して]