全く、何て顔してんの。それじゃ行けるもんも行けないだろ。[べしっと兄の背中を叩き、次いでフィオンを見上げると。]……この馬鹿の事は僕が見てるから、心配しないで行ってくれば。世界が救われようが滅びようが、僕にはもうどーだっていいんだけどさ。こっちの事気にしすぎてフィオンにまた死なれでもしたら、どーせコイツうるさいんだから。それだけはごめんなんだよね。[それだけ言って、ふいと背を向けた。今はこれが精一杯の、いってらっしゃい。**]