[形と大きさ的にライターかなーと思っていると、利き手の腕にも違和感があることに気付いた。
手首辺りが少し重い? だが、修理する時に誤って依頼品にぶつかって傷を作りたくはないため、腕にアクセサリーを着ける習慣はない。
不思議がって服の裾を少し上げて見えた物に、1度緩めた眉間をまた険しくした。]
これって……。
[全身サイボーグ化した彼が、大切な物だと言っていた腕時計>>2:171。
何でここに、とまじまじと見ていると、掌の中からお得意様から預かったオイルライター>>1:389が顔を覗かせていた。]
オレ、意外と仕事熱心だったんすねー……。
[不真面目にやってたつもりはないが、それほどまじめにやってたつもりもなかった。
苦笑して再びライターをポケットに突っ込めば、自分の店へと足を向けた。**]