[自分の腕を掴み、黒服の男を睨みつけるヤコブに、視線で大丈夫だと告げる。幽霊なのか、はたまたそれ以外の謎の存在なのか。自分視点では正体は未だ確定していないから怖いことには怖いが、腕を掴んでくれたことで脳みそが冷えた。それにヤコブに危害を加えず、まず自分に向ってきたきたならまだましじゃないかと、ともすれば恐怖に負けそうになる己を叱咤する。]