[>>+102指摘されれば、困ったように笑う。嬉しげな色の乗った柔和な笑みに応じるように。]――…あぁ、その。…兄の死以降、感情は抑制していたもので。[そしていつしか笑えなくなった。数年経ち、笑いたいと思ったのは食堂。その相手は皮肉にも敵だったわけだが。死に近い場所で行動を共にした者は表情が移ろうのを垣間見たかもしれないが、それ以前は必要ない限り進んで誰かと交わろうとはしなかった。今は自分の作った楔から解放して素直になろうと思う。上手く出来ているかは分からないが。]