[彼が自室でエレンと交わしていた会話を、聞くことはなく、
その想いを、知ることはないけれど。
見た目の歳は近いのに、随分落ち着いた大人のようで。
話しているとどこかほっとするような。
何と言って例えればよいか、分からないけれど、
会ってから数日、同じ危機を潜り抜けた戦友のようで、護りたいと願う友人、親友――…
そんな風に思っていたところまで、きっと、お互い様だった。>>149
ああ、一緒にお茶でも行こうって言ってた約束、無理だったな。
せめて、彼には無事に生き残ってほしいのに、
――この胸騒ぎは、なんだろう。>>153]