[クレステッドの視線が逸れてから、ようやく顔をあげる。触れていたのは背のあたり。一度手を離し、頭のあたりに手を伸ばせば、隙を逃さず離れられてしまうかもしれない] ………[薄く開いた口からは何も紡がれず鉄格子のほうへ向けられた視線は、すぐにまた床へと戻る]