[カシムのことは不気味だと思った。でも、今ほど吸血種に恐怖を覚えたことは無かった]ああああっくっ[啜られるたびに強烈な痛みとしびれが腕を襲う。啜られると舐められるとでは痛さの度合いが全然違った]うう…[ジェフロイをにらんだが、彼はただ笑っているだけだ。噛まれたらどうなるんだ、と思うとぞっとした。彼は見るからに正気じゃない]くそっ[右手で背中の警棒を出し、3段の長さを瞬間で調整する。格子の隙間から腹部を狙って素早く突いた**]