[跪き、赤黒いしみになった絨毯を撫でる、振りをする。
怪我したならNルームに居た?>>+77というディークの言葉に頷き]
うん… この出血量なら、医務室の処置じゃきっと間に合わないよ。
[立ち上がって、周囲に目を遣れば、包帯を頭に巻いた男が目に入っただろう]
この部屋は関係者以外立入禁止なんだよね。
だったら、この血の主もきっと、この部屋に入れる”関係者”だったってこと、なんだろうね…
[海賊が乗り込む前の銀羊号の様子>>+83に耳を傾け]
…そういえば、肝心のヴォルヴァ博士はどこに居るんだろう?あのドロイド騒ぎの時に避難挺で脱出したのかな?
[もしこの血痕の主がシルでなかったとしたら…
想像を振り払うように頭を振ると、視界の中心にシルがいた。その肩越しに、奥にもう一つ小部屋があるのが見えた]
あの部屋はもう調べたっけ?
[誰に言うでもなく小部屋を指し示す。
誰もまだ足を踏み入れてないようなら、シルも呼んでその小部屋に足を踏み入れる事だろう。
――得体のしれないざわめきを胸に抱いて。*]